【マイクラ】レッドストーン基礎から「無限に続く自動ドア」まで!初心者向け回路ガイド【Switch/統合版対応】
「レッドストーン回路は難しそう…」「動画の通りに作ったのに動かない!」 そんな風に、回路作りを食わず嫌いしていませんか?
実は、レッドストーンの仕組みは意外とシンプルです。 この記事では、初心者が最初に覚えるべき基礎知識から、応用編として、まるでSF映画のような「歩くと次々に開いていく、無限に続く自動ドア」の作り方までを徹底ガイドします。
特に初心者がつまずきやすい「Switch(統合版)とJava版での挙動の違い」や、「回路が動かない時のチェックポイント」もしっかり解説しているので安心してください。
「自分には無理かも」と思っていた人も大丈夫、イメージしやすようにキャラクターに置き換えてこの記事では説明しています。 今日からマインクラフトの世界を、あなたの手で「自動化」してみましょう!

今回の主役はこの二人、「レッドストーントーチ」と「粘着ピストン」の二人です!レッドストーントーチの力で、粘着ピストンが扉を閉めたり開けたりします!まずは登場人物を知りましょう。
目次
まずは道具を知ろう!レッドストーンの基本アイテム【図鑑】
レッドストーン回路に登場するアイテムはたくさんありますが、最初から全てを覚える必要はありません。 ここでは、今回の自動ドア作りで必ず使う「基本の道具」だけをピックアップして紹介します。
入力装置(信号を送るスイッチ)
回路を「ON」にするためのスイッチ類です。
- レバー
- 一度倒すと「ON」、戻すと「OFF」になるスイッチ。部屋の電気のスイッチと同じで、信号を出し続けたい時に使います。

- ボタン(石・木)
- 押した時だけ一瞬「ON」になり、すぐに「OFF」に戻るスイッチ。自動で閉まるドアなどに便利です。

- 感圧板(かんあつばん)
- 上に乗っている間だけ「ON」になる板。踏むだけで反応するので、自動ドアの基本になります。

- トリップワイヤーフック
- 向かい合わせに設置して「糸」を張るスイッチ。糸に触れると信号を出します。感圧板より目立たないので、カッコいい通路を作りたい時に最適です。

伝達装置(信号を伝える・調節する)
スイッチから出た信号を、動かしたい場所まで運ぶためのアイテムです。
- レッドストーンダスト(粉)
- 【役割:配線】
- 地面にまく赤い粉です。現実世界の「電線」と同じで、これを並べて信号を伝えます。


- レッドストーントーチ
- 【役割:電源・反転】
- 常に信号を出し続ける「電池」のような役割があります。
- また、ブロックの側面に刺すと「信号を逆にする(NOT回路)」という重要な性質があります。「踏んだらドアが開く(普段は閉まっている)」回路を作るために必須です。


- レッドストーンのイメージは、エネルギーをつくる人!こんな感じで信号を送り出したり切ったりしています。(イメージです…。)

- レッドストーンリピーター(反復装置)
- 【役割:延長・遅延】
- 非常に重要なアイテムです。主に3つの機能があります。
- 延長: 弱くなった信号を復活させ、遠くまで届ける。
- 遅延: 信号が伝わるのを少し遅らせる(タイミング調整)。
- 整流: 信号を一方通行にする(逆流防止)。


こんなふうに、レッドストーン回路の力を増幅するパワーを持っているブロックです。

出力装置(実際に動くもの)
信号を受け取って動作するゴール地点です。
- 粘着ピストン(吸着ピストン)
- 【役割:ブロックを押して引く】
- 信号が入るとブロックを「押し」、信号が切れると「引き戻す」装置です。
- ※先っぽが緑色でベタベタしているのが特徴です。普通の「ピストン」だとブロックを押しっぱなしで戻せないので、作り間違えに注意しましょう!

- レッドストーントーチからの信号が来ているとピストンは伸びていますが、OFFになると戻ります。これを利用して自動ドアが作れるのです!

レッドストーントーチの力を粘着ピストンに伝える!この仕組みを使って自動ドアを作りましょう。その前にもう少しだけルールを確認します。
これだけは覚えて!回路がつながる基本ルール
アイテムの役割がわかったところで、次は回路をつなぐ時の「2つの重要ルール」を覚えましょう。 「なぜか回路が動かない!」というトラブルの8割は、このルールが原因のことが多いです。
動力は15マスで止まる
レッドストーンダストで線を引いていくと、電源(レバーやトーチ)から離れるほど、赤い光がだんだん暗くなっていくのがわかると思います。
実は、レッドストーンの信号(電気)が届く距離には限界があり、「最大15マス」までしか届きません。 16マス目になると信号の強さが「0」になり、プツンと途切れてしまいます。
【解決策:リピーターで復活させる】 もっと遠くまで信号を送りたい時は、途中に先ほど紹介した「レッドストーンリピーター」を挟みます。 リピーターには「弱くなった信号を、新品の強さ(15)に戻す」という機能があります。
- ポイント: 長い距離をつなぐ時は、15マス以内の間隔でリピーターを設置しましょう(中継地点を作るイメージです)。
15マスめまでくると、色がだんだん薄くなって、16マス目では信号が切れています。

途中にリピーターを置きます。薄い信号がまた濃くなりました。

リピーターが左に置かれているので、その先のレッドストーンダストの色も濃くなりました。(わかりにくいかもしれませんが…。)

信号を通すブロック・通さないブロック
マインクラフトのブロックには、「電気を通すもの」と「通さないもの」の2種類があります。
1. 信号を通すブロック(導体) 中身が詰まっている「普通のブロック」は、基本的に電気を通します。 リピーターなどでブロックに強い信号を送ると、そのブロック自体が帯電して、隣接するダストや機械を動かすことができます。
- 主なブロック: 石、土、木材、鉄ブロック、コンクリートなど
2. 信号を通さないブロック(絶縁体) 向こう側が透けて見えるブロックや、形が欠けているブロックは、基本的に電気を通しません。 このブロックに信号を送っても、その先へ電気は流れません。
- 主なブロック: ガラス、葉っぱ、階段、ハーフブロック、グロウストーンなど
【ここが重要!】 「回路の配線同士がくっついて混線してしまう」という時は、間にガラスブロックなどを置くことで、信号を遮断(絶縁)して整理することができます。
左がガラスブロックで粘着ピストンは閉じています。右側が普通のブロック信号を通しているのでピストンが反応しています。

【実践Lv.1】基本の「自動ドア」を作ってみよう
いよいよ「粘着ピストン」を使った、ガラス製の自動ドアを作ります。 仕組みはシンプルで、「普段はレッドストーントーチの力で閉まっていて、感圧板を踏むと信号が切れて開く」という流れです。
必要な材料リスト
まずは以下のアイテムをチェストから出してください。
- 粘着ピストン: 4個

- レッドストーンダスト: 10〜12個

- レッドストーントーチ: 2個

- 感圧板(石か木): 4個

- 好きなブロック(回路隠し用): 数十個(石や木材など)

- ドアになるブロック: 4個(ガラスが見やすくておすすめ)

ステップ1:地下に回路を埋める
ちょっとわかりにくいかもしれませんが、手順通りやれば簡単です。
1. 穴を掘って、レッドストーンダストを敷く
横2マス 縦3マスの穴を掘ります。深さも2マスです。
中央の左右に3マスの横穴掘ります。横穴の最後は1マスの深さにして階段のようにします。
レットストーンダストを底に敷いていきます。

2. レッドストーントーチを置く
横に掘った穴に、レッドストーントーチを置きます!これで、地下の作業は完了です。

3. ブロックを置いていく
回路を埋めたら、穴をブロックで塞ぎます。いよいよ、ドアの設置に移ります!

ステップ2:粘着ピストンとドアを配置する
次は、ドアの配置です。
1. 粘着ピストンを置く
粘着ピストンの緑色の面が内側を向くように設置してください。ガチャンとピストンが反応したら成功です!下にあるレッドストーンに反応して粘着ピストンが動いています。ただ、これだと、粘着ピストンの上に載せているパーツは反応していませんね。

2. 粘着ピストンの隣のブロック上にレッドストーンダストを敷く
粘着ピストン上部の後ろの白いブロックの上にレッドストーンダストを置いてみましょう。ガチャンと、ピストンが動いたでしょうか。上のピストンにもレッドストーン回路が繋がりました。

3. ドア部分を置く
真ん中にガラスブロックを2×2で置きましょう。

4. 感圧板を置く
扉の前後に感圧板を置きましょう!これで完成です!

完成!実際に通ってみよう
感圧板の上に乗ってみてください。
- 感圧板を踏む(信号ON)
- 地下のダストを通って、トーチのブロックに信号が届く
- トーチの火が消える(信号OFF)
- ピストンが縮んで、ドアが開く!
これが「NOT回路(信号の反転)」を利用した自動ドアの仕組みです。 あとは周りを壁で囲って、回路が見えないように隠せば完成です!
【実践Lv.2】どこまでも続く!「無限自動ドア通路」へ拡張しよう
基本の自動ドアが完成したら、次はそれを「連結」させてみましょう。やり方は簡単。さきほど作ったドアの横に、同じものをもう1セット作るだけです。
これを3個、4個、10個…と長くつなげていけば、SF映画や秘密基地に出てくるような「長い自動ドア通路」が完成します。
基本のドアを「連結」させてみよう
難しく考える必要はありません。「コピー&ペースト」の感覚で作業しましょう。
- ピストンとガラスを延長する Lv.1で作ったピストンの隣に、さらにピストンを並べていきます。作りたい通路の長さの分だけ、ズラッと並べてみましょう。 (※もちろん、真ん中のガラスも同じ長さに延長します)
- 裏側の回路も延長する ピストンの裏に置いたブロックとダスト、そして地下のレッドストーントーチも、ピストンの数に合わせて増やします。
- 【重要】15マスのルールを思い出して! 通路を長くしすぎると、レッドストーンの信号が届かなくなります(15マスの壁)。 途中でピストンが動かない場所が出てきたら、地下の配線に「リピーター」を挟んで信号を復活させてください。(以下の例では、リピーターは置かずに進むことで次第に開くようにしています。)

感圧板よりスマート!「トリップワイヤーフック」を使おう
長い通路を作った時、地面に「感圧板」を敷き詰めると、ボコボコして歩きにくいですし、見た目もあまり良くありません。
そこで、通路の入り口と出口に「トリップワイヤーフック」を設置しましょう。これなら目立たず、センサー式のようなカッコいいドアになります。
【設置手順】
- 入り口の両壁にフックを設置 通路の手前、壁の向かい合う位置に「トリップワイヤーフック」を取り付けます。
- 間に「糸」を張る フックとフックの間に「糸」を置きます。つながると「カチッ」と音がしてフックが下がります。
- 回路につなぐ フックが付いているブロックの真下からレッドストーンをつなぎ、地下のドア開閉回路(トーチの回路)に接続します。

これで、「通路に入ろうとすると、糸に反応して長い通路のドアが一斉にガシャーン!と開く」という、最高に気持ちいいギミックの完成です!

【コラム】「繰り返し」はプログラミングの第一歩
今回、基本のドアを「横にいくつも並べる」という作業を行いました。 実はこれ、プログラミングの世界でいう「ループ処理(繰り返し)」や「モジュール(部品)の再利用」と同じ考え方なんです。
- 小さな成功(基本のドア)を作る
- それを何度も繰り返して、大きなシステム(長い通路)を作る
マインクラフトで巨大な建築や装置を作れる人は、皆この考え方を使っています。 「基本の反復」さえ覚えれば、どんなに巨大な装置も怖くありません。ぜひ、この考え方でいろいろな装置を拡張してみてください。
ただこれを拡張していくのはちょっと難しいと感じられることもあるかもしれません。 レッドストーン回路は奥が深く、独学だと「なぜ動かないの?」とつまずいてしまうことも多いものです。
もしお子さんが「もっとすごい装置を作りたい!」と目を輝かせているなら、プロのトレーナーと一緒に学ぶのが一番の近道かもしれません。 ▷マインクラフトは「習い事」になる?子供の才能を伸ばす方法とは

動かない時はここをチェック!トラブルシューティング
「作り方通りにやったはずなのに、なぜか動かない…」 そんな時は、焦らずに以下の3つのポイントをチェックしてみてください。原因の9割はここにあります。
1. Switch(統合版)とJava版の違い
YouTubeなどで「マイクラ 自動ドア」と検索して出てきた動画を真似した場合、それが「Java版(PC用)」の動画だと、Switch(統合版)では動かないことがあります。
- Java版の特徴: 「準接続(BUD)」といって、ピストンの斜め上からでも信号を受け取る不思議な仕様があります。
- 統合版(Switch/スマホ)の特徴: 素直な挙動をします。直接つながっていないと動きません。
※この記事で紹介した自動ドアは、どちらのバージョンでも動くように設計していますが、今後他の装置を作る時は「統合版対応」と書かれた解説を見るようにしましょう。
2. 回路が「混線」していませんか?
レッドストーンダストを並べた時、意図していない他の配線とくっついてしまっていませんか?
レッドストーンダストは、隣にダストがあると勝手にくっつく性質があります。 意図しない場所で線がつながってしまうと、信号がそちらにも伝わってしまいます。
- 対策:送りたくない配線の間にガラスブロックを置いて仕切るか、1マス間隔を空けて設置してみましょう。
3. リピーターの「向き」は合っていますか?
レッドストーンリピーターには「向き」があります。「信号を送りたい方向」を向いているか確認してください。以下の画像は向きが合っている状態です。

逆に置いてしまうと、信号がそこでせき止められてしまいます。一度壊して、自分が向いている方向を変えてから置き直してみましょう。
まとめ:レッドストーンでマイクラの世界を自動化しよう
お疲れ様でした! 無事に「自動ドア」、そして「無限に続く通路」は完成しましたか?
レッドストーン回路は、最初は難しく感じるかもしれません。 しかし、今回覚えた「入力(スイッチ)→伝達(ダスト)→出力(ピストン)」という基本さえ理解してしまえば、あとはアイデア次第で何でも作れます。
- 隠し階段
- 落とし穴トラップ
- 自動アイテム仕分け機
これらも全て、今回使ったアイテムの組み合わせでできています。 ぜひ、自分だけの秘密基地や、便利な自動化装置を作って、マインクラフトの世界をもっと楽しんでください!
ここまで読んでいただいた通り、レッドストーン回路作りは、頭を使う立派な「プログラミング的思考」のトレーニングです。
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