「友達と遊びたくない」は心が疲れているサイン。お子様が“ゲーム”を通じて少しずつ自信を取り戻せる理由
「せっかくの休日なのに、誰とも遊ばないの?」 「友達からの誘いを断ってばかりで、このまま孤立してしまうんじゃ……」
「誰かと遊びたくない」と部屋にこもるお子様を見て、焦りや不安を感じている方もいらっしゃるかもしれません。 「友達100人できるかな」という歌がありますが、私はこの歌を聞く度に何かヒヤリとするような感覚があります。そもそも100人も友達ができるのでしょうか。冷静に考えると難しいですよね・・・。
友達と会いたくないといっても、それは、「人嫌いになった」からではなく、「人との関わりで傷つかないように、自分を守っている最中」なのかもしれません。
「友達と会いたくない」にはどんな背景があるかを考えながら、家にある「ゲーム」というツールを使って、少しずつ社会とつながるための新しい選択肢(オンライン家庭教師)についてご紹介します。

目次
なぜ、うちの子は「友達と遊びたくない」と言うのか?
「以前は友達と遊ぶのが大好きだったのに、急に殻に閉じこもってしまった」 「誘われても断ってばかり。このまま誰とも関わらずに大人になってしまうのだろうか……」
親御さんとしては、お子様と周囲との関わりが失われていくようで、ご心配が強いと思います。しかし、結論から申し上げますと、今の状態は決して「人が嫌いになった」わけではありません。
学校のことを聞いても何もエピソードを話してくれない、「めんどくさい」「疲れる」が口癖になっている。そんなことが続くと、なかなかどういう心理なのかな?と疑問だけが生じてしまいます。
お子様が「友達と遊びたくない」と言う時、その心の奥底には「対人関係への疲れ」があります。 外の世界で頑張りすぎてエネルギーが枯渇してしまったため、一時的に「人との関わり」というスイッチをオフにして、自分を守ろうとしているのです。
誰とも関わりたくないわけではない。「失敗するのが怖い」心理
「一人でいたい」という言葉の裏には、実は「本当は仲良くしたいけれど、失敗したり傷つくのが怖い」という葛藤が隠れていることがあると思います。
集団生活でつまずいた経験は、お子様の自信(自己肯定感)を傷つけていることがあるでしょう。特に同年代の子供たちも、試行錯誤をしている年齢の中、うまく話ができなかった、と感じる経験や機会は大人以上にたくさんあるのだと思います。
子供たちは、様々な時間割の制限の中で、授業を受けながら小さな会話をサッとしたり、細かな約束ごとを交わしたり、と大人でも難しいことをこなしています。
教室で授業を見学させてもらう機会がありますが、授業の合間合間での子供たちの小さなさざなみのようなコミュニケーションの多さには目を見張るものがあります。そうした小さな対話がたくさん、絶え間なく飛んでくる蝶のようにヒラヒラとあるのですから、電話で割り込まれる昔のサラリーマンよりも忙しそうだな、大変そうだな、と思ってしまいます。
無理な「友達作り」は逆効果。今は心のエネルギーを溜める充電期間
さて、親御さんの「友達と遊びなさい」「外に出かけよう」という励ましは、愛情からくるものだと思います。しかし、もし絶え間のないコミュニケーションにお子様が疲れているとしたら、なかなかそうだね!とは答えにくいかもしれません。
心身ともに疲れ切っているお子様にとって、家は唯一、ゆっくり休める場所です。 そこで「外の世界(社会)」への参加を促されると、お子様は「家の中でも安心して休めない」と感じ、それがあまりいき過ぎると逃げ場を失っていくことにもなりかねません。
車のガソリンが切れているのに、無理やりエンジンをかけようとしても前にはすすみません。 「友達と遊びたくないなら、それでいいよ」と今の状態を丸ごと受け止めてあげると、次第に試してみたいことが出てくるかもしれません。
一人の時間は「逃げ」ではなく、自分を守るための大切な時間
一日中、部屋でゲームや動画に没頭している姿を見ると、「現実逃避だ」「怠けている」と不安になるかもしれません。 しかし、この一人の時間は決して無駄なものでも、悪いことでもありません。現実から一歩、距離を置き、精神的なバランスを保つための「自己防衛(セルフケア)の時間」です。(研究としてもセルフケアの効果が実証されつつあります。)
特にゲームの世界は、現実と違って「ルールが明確」で「努力が必ず結果に結びつく」場所です。 ダメな自分というレッテルを貼られることなく、一人のプレイヤーとして対等に振る舞える時間は、傷ついた自尊心を回復させるための「精神的なシェルター」の役割を果たしています。
ルールや目的の見えにくい現実のコミュニケーションに対して、こうして世界と自分との意味の繋がりを取り戻すことは、とても大切なことなのです。意味があるという感覚を持つこと、これが元気になっていくきっかけとして大きいのです。
リアルな友達よりも、まずは「信頼できる第三者」との繋がりを
ゆっくりと回復しつつあるお子様にとって、学校の友達と遊ぶことは、骨折している状態でいきなり全力疾走するようなものです。まずはそこへ至る段階的なチャレンジが必要です。
そこで提案したいのが、同年代の友達(横の関係)ではなく、親や先生(縦の関係)でもない、利害関係のない「ナナメの関係」です。 近所のお兄さんやお姉さんのような、適度な距離感を持った第三者との関わりで、少しだけハードルを高めたコミュニケーションを少しずつ進めることが適切なチャレンジになります。
いきなり同年代はハードルが高い。必要なのは「評価しない大人」
不登校のお子様にとって、実は一番ハードルが高いのが「同年代の友達」です。 「あの子は絵がすごく上手いのに、自分は……」という年齢が同じだけに、比較による劣等感を抱きやすく、関係を築くのが難しいのです。また、同年代であるだけコミュニケーションに対する課題感が同じになりがちなことも難しさを産んでいます。できているように見える子供たちも、それほど、違いがあるわけではないことも多いでしょう。
一方で、親や先生といった身近な大人も、お子様にとっては「プレッシャー」の対象になりがちです。どんなに優しく接しても、そこにはどうしても「上手く色々なことをやって欲しい」「自分が思うあるべき姿に近づいて欲しい」という無言の期待(心配)が含まれてしまい、お子様はそれを敏感に察知して心を閉ざしてしまいます。
だからこそ必要なのが、「学校生活や成績を一切評価しない大人」です。 評価を気にせず、一人の人間としてフラットに接してくれる第三者の存在は、お子様にとって「今のままの自分でいいんだ」と思える貴重な安心材料になります。
顔を合わせない「オンライン」が、対人恐怖のハードルを下げる
人と会うことの疲れは、会話の内容だけではありません。「身だしなみを整える」「相手の顔色をうかがう」「視線を合わせる」といった、非言語コミュニケーションに多くのエネルギーを使います。
その点、オンラインでの交流は、対人ストレスを極限まで減らすことができます。 自分の部屋から出なくてもいいし、パジャマのままでもいい。顔を見せなくてもいい。 この「物理的な距離」と「守られた空間」があるからこそ、コミュニケーションに疲れを感じているお子様でも、ゲームを通して参加ができます。
共通言語は「ゲーム」。共通の目的が定まっていると自然と話し出す
普段、お子様に「今日どうだった?」「何か困ってることない?」と聞いても、「別に」「ない」と会話が続かないことはありませんか? これは、話題が「自分のこと」親が決めている「業務報告のような話題」に向いているため、防衛本能が働いて口を閉ざしている状態です。お互いの目的が共通でないから、話題にすることができない状態です。
しかし、話題が「ゲーム」になった途端、その壁は崩れます。 「この武器、どうやって使うの?」「今のプレイ、すごかったね!」 共通言語が「ゲーム」になった瞬間、お子様は「対等なプレイヤー」になります。
ゲームにはプレイヤーを繋ぐ目的があります。人はお互いの共通の目的が明確な方が、話がしやすくなるものです。 ゲームというフィルターを通すことで、人と話すことの「怖さ」よりも「楽しさ」が上回る。この小さな成功体験の積み重ねが、少しずつ信頼関係に変わっていきます。
ゲームのオンライン家庭教師『ゲムトレ』が、会話を生み出す理由
日本初のゲームのオンライン家庭教師『ゲムトレ』は、単にゲームが上手くなるためだけの場所としてつくったものではありません。これまでたくさんの生徒の方に通っていただいて、数年間一言も言葉を発しなかった生徒さんが、突然に「そこに補給物資あるよ!」と一言を発してくれた瞬間が生じて、それ以来、たくさんの人との会話ができるように変わっていたなどの経験をしています。
トレーナーは「先生」ではなく「ゲーム好きの良き先輩」
『ゲムトレ』のトレーナーは、「先生」とは呼んでいません。 同じゲームタイトルを愛するプレイヤーとして、お子様の目線に立って一緒に楽しむ「良き先輩」として、「トレーナー」と呼んでいます。
学校の先生のように「宿題はやったか」「生活リズムは整っているか」といった管理的なことは一切聞きません。 「今のプレイ、かっこよかったね!」「その発想はなかった、すごい!」 このように、お子様のプレイを全面的に肯定し、認めています。
親でも友達でもない、利害関係のない第三者であるトレーナーとの時間は、「ありのままの自分を受け入れてもらえる」という安心感を生み出せると感じています。
ゲームを通して「できた!」を積み重ね、自己肯定感を育む
コミュニケーションが上手くいかない時期や勉強がわからない時期が続くと、「自分は何をやってもダメだ」という無力感に苛まれ、自己肯定感が極端に下がってしまいます。 そんな状態のお子様にとって、ゲームは「努力が成果に直結しやすい」貴重なフィールドです。
ゲムトレでは、トレーナーのサポートのもと、小さな目標(課題)をクリアしていく体験を積み重ねます。 「勝てた!」「上手くなった!」という達成感に加え、大人から「すごいね!」と褒められる経験。この反復が、失われた自信を修復していきます。
「ゲームの中でなら、自分は輝ける」 この自信(自己効力感)は、やがて「他にも、何かやってみようかな」という意欲へと繋がっていきます。
チームプレイで学ぶ「程よい距離感」のコミュニケーション
雑談が苦手なお子様でも、ゲームの中なら自然と会話が生まれます。 特に『Apex Legends』や『フォートナイト』などのチーム戦では、連携を取るためのコミュニケーションが欠かせません。
- 「敵が右にいるよ」
- 「回復アイテム欲しいな」
- 「助けてくれてありがとう」
これらは、社会生活で必要な「報告・連絡・相談(ホウレンソウ)」や「感謝を伝えるスキル」そのものです。 目的(勝利)のために必要なことだけを話せばいいので、空気を読む必要も、無理に笑う必要もありません。
『ゲムトレ』は、この「目的のある会話」を通じて、他人との距離の取り方や協力する楽しさを、遊びながら自然にトレーニングできる場所なのです。
【体験談】「友達と遊びたくない」と言っていた子が笑顔を見せるまで
実際に『ゲムトレ』を利用されているご家庭からも、「ゲームの時間」がきっかけとなり、お子様の様子が少しずつ変わっていったという声が多く寄せられています。 ここでは、その一例をご紹介します。
人と話すのが苦手だった子が、敬語が話せるようになりました
(男子のお母様より)
初対面の人に慣れるまで、すごく時間がかかる。
話しかけられると頭が真っ白になるって言ってた時期も。
でもあるとき、本人の希望でオンラインゲームの習い事を始めた。
そしたら──
その講師の人には自然と話しかけたり、質問に答えたりするようになってて、
気づけば敬語までスムーズに使ってた。
無理に外に出さなくても
興味のあることから、“人と関わる”はじまりって作れるんだなって実感した。
人間不信を癒やすのも、やっぱり“人間”だった
(ゲムトレに5年間通われた男子のお母様より)
ゲムトレのトレーナーは、
「約束した時間は◯◯くんとの時間なので、終了時間までは待っていますね」
この姿勢を、ずっとずっと、貫いてくれました。
この感覚が、どれほど息子にとって大きかったか。
少しずつ、じわじわと、彼の中に浸透していったように思います。
「誰かを人間不信に陥らせるのも人間だけれど、
また、そこから立ち上がらせてくれるのも人間なんだ」
そのことを、息子の変化を通して、私は強く感じました。
まとめ:焦らず、お子様の「好きなこと」から
「友達と遊びたくない」 その言葉を聞いた時、親御さんはご不安になると思います。しかし、それはお子様が自分の心を守るために出した、必死のサインでもあります。
今は無理に外の世界へ連れ出そうとせず、お子様が一番安心できる部屋の中で、心のエネルギーを充電させてあげてください。そして、そのエネルギーが少し溜まってきたら、「ゲーム」という共通言語を使って、外の世界と小さな関わりを繋いでみませんか?
『ゲムトレ』が提供するのは、プロゲーマーになるための教育ではありません。 ゲームを通じて「同じ趣味の人と一緒にいることができる」「人とゲームするのは楽しい」という感覚をつくるための、居場所です。
まずは体験会で、お子様の好きなゲームの時間をトレーナーと過ごしてみませんか?もし少しでもお子様に「楽しかった」と思っていただけたら、とても嬉しく思います!
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個人レッスン向けのゲムトレpersonalもご好評をいただいています。
