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高校生の不登校原因ランキング|留年させない親の対応と通信制高校

高校生の子どもが学校に行けなくなり、その理由もはっきりしないままで、どう対応すればよいか悩んでいる保護者は少なくありません。
高校生の不登校は、義務教育ではないため留年という現実的な問題に直結し、親の焦りを増幅させる要因になります。
この記事では、統計データに基づいた不登校の主な要因を解説し、生徒本人の心理状態に合わせた適切な接し方や、留年を避けるための通信制高校への転校といった解決策としての選択肢を具体的に紹介します。

正しい知識を得て、子どもに合った対応を見つける一助としてください。

目次

【2025年最新】文部科学省のデータで見る高校生の不登校原因ランキング

文部科学省が公表した「令和4年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」によると、高校生の不登校の要因として最も割合が高いのは「無気力・不安」であることが示されています。
この統計は、学校側が把握している不登校の理由を集計したものであり、高校生の不登校の現状を客観的に理解する上で重要な指標となります。
以下に、その主な要因をランキング形式で紹介します。
小中学校も含めた全体の統計は「【2025年最新】不登校の統計データを徹底解説」で解説しています。

このデータから、友人関係や学業、将来への悩みなど、高校生が抱える多様な問題が不登校の背景にあることがわかります。

第1位:無気力・不安

高校生の不登校原因で最も多いのは「無気力・不安」であり、全体の半数以上を占めます。
これは、特定のいじめやトラブルといった明確な理由が見当たらないものの、学校へ行く気力が湧かない、将来に対する漠然とした不安感から動けなくなるといった心理状態を指します。

本人のメンタルが深く関わっており、心の中で抱える気持ちをうまく言葉にできないケースも少なくありません。
エネルギーが枯渇し、何も手につかなくなっている状態が背景にあります。

第2位:いじめを除く友人関係をめぐる問題

次に多い原因が、いじめ以外の友人関係のトラブルです。
高校生になると友人グループが固定化しやすく、些細なすれ違いや価値観の違いから孤立感を深めることがあります。

仲間外れにされたり、SNS上でのやり取りに疲弊したりと、本人の気持ちが休まらない状況が続くと、学校が心理的に安全な場所と感じられなくなります。
こうした人間関係のストレスが、登校への大きな障壁となるのです。

第3位:生活リズムの乱れ・あそび・非行

生活リズムの乱れも不登校の重要な要因です。
特に、夜遅くまでのスマートフォンやゲーム、友人との交流によって昼夜が逆転し、朝起きられなくなるケースが目立ちます。
一度乱れた生活リズムを元に戻すのは容易ではなく、学校を休みがちになるうちに登校意欲そのものが低下していきます。

これが長期化すると、学業の遅れにもつながり、さらに学校から足が遠のくという悪循環に陥る理由となります。
ゲームとの付き合い方については「ゲーム時間のルール決め方」で詳しく紹介しています。

第4位:学業の不振

高校では学習内容が専門的かつ高度になるため、授業についていけなくなることが不登校の要因になります。
中学校までと比べて格段に難しくなる勉強に対して苦手意識を持つと、授業を受けること自体が苦痛になります。
テストの成績が振るわない、課題を提出できないといった状況が続くと、自己肯定感が低下し、学校へ行く自信を失ってしまうのです。

これが登校意欲を削ぐ直接的な理由となります。

第5位:進路に係る不安

高校生は、大学進学や就職といった具体的な将来の選択を迫られる時期です。
自分のやりたいことが見つからない、希望する進路に進めるかどうかわからないといった漠然とした不安が、大きな心理的プレッシャーとなります。

将来への見通しが立たない中で、目の前の勉強や学校生活に意味を見出せなくなり、登校する気持ちが萎えてしまうことがあります。
この進路への不安が、不登校の引き金となるケースは少なくありません。

「理由がわからない」は本心?ランキング1位「無気力・不安」の裏にある高校生の心理

子どもが不登校の理由を「わからない」と答える時、それは嘘ではなく本心であることが多いです。
統計で1位の「無気力・不安」という言葉の裏には、本人も整理しきれない複雑な心理が隠されています。
思春期特有の感受性の高さや自己意識の変化の中で、複数の要因が絡み合い、結果として「何もやる気が起きない」「なぜか学校が怖い」という状態に陥ります。

この「理由がわからない」という気持ちこそ、本人のメンタルが発しているSOSサインなのです。

完璧主義による燃え尽き症候群

真面目で責任感の強い生徒ほど、完璧主義から燃え尽き症候群に陥りやすい傾向があります。
常に高い目標を自分に課し、勉強や部活動、友人関係のすべてを完璧にこなそうと努力し続けた結果、心身のエネルギーを使い果たしてしまうのです。

ある日突然、糸が切れたように無気力になり、学校へ行く気力が全く湧かなくなります。
この心理状態は、本人の気持ちとしては「頑張りたいのに頑張れない」という葛藤を伴います。

将来への漠然としたプレッシャー

高校生は、進学や就職といった将来の選択と向き合わされます。
周囲の期待や社会の風潮から「良い大学に入らなければならない」「将来の夢を見つけなければ」というプレッシャーを感じ、押しつぶされそうになることがあります。
しかし、自分のやりたいことが明確でなかったり、実現への道筋が見えなかったりすると、そのギャップに苦しみます。

この漠然とした将来への不安が、現在の学校生活への意欲を奪う心理的な重荷となります。

SNS疲れによる精神的な消耗

現代の高校生にとって、SNSは重要なコミュニケーションツールですが、同時に精神的な消耗の原因にもなります。
友人たちの充実した投稿を見て自分と比較し劣等感を抱いたり、常に返信を気にしたりすることで、心が休まる暇がありません。
オンライン上の人間関係で気を使い続けた結果、メンタルが疲弊し、現実の学校生活で人と関わる気力まで失ってしまうのです。

この見えない疲れが、無気力な気持ちにつながります。

学校生活そのものに価値を見出せない

「何のために勉強するのか」「なぜ学校に行かなければならないのか」といった根源的な問いにぶつかり、その答えを見出せないまま学校生活を送ることに虚しさを感じる生徒もいます。
特に、他に熱中できる趣味や目標がある場合、画一的な学校のシステムに窮屈さを感じ、通学する意味を見失いがちです。
本人の心理としては、反抗ではなく、自分の人生にとっての学校の価値を真剣に問い直している状態であり、その結果として足が向かなくなるのです。

中学生までとは根本的に違う!高校生の不登校が「留年・中退」に直結する理由

高校生の不登校は、義務教育である中学生の不登校とは深刻度が全く異なります。
その最大の理由は、高校には「単位制」と「出席日数」という明確な進級・卒業の要件が存在するためです。

欠席が続くと、本人の意思とは関係なく留年や中退という現実的な問題に直結します。
この制度的な要因が、生徒本人と保護者に大きなプレッシャーを与え、早期の対応を必要とさせるのです。

出席日数が足りないと単位が認定されない

多くの高校では、各科目の単位を認定するための要件として、定められた総授業時間数の3分の2以上の出席を義務付けています。
これを下回ると、たとえテストで良い成績を収めていたとしても、その科目の単位は取得できません。
不登校によって欠席日数が増え、この基準を満たせなくなることが、留年につながる最初のステップです。

学校ごとに規定は異なりますが、この出席日数の壁は非常に厳格に運用されています。

単位不足が直接「留年」につながる現実

各学年で修得すべき単位数が定められており、一つでも単位を落とすと進級できない、つまり留年が決定します。
出席日数不足によって複数の科目で単位が認定されなくなると、進級に必要な総単位数を満たせなくなります。

この現状は、休み始めた当初は軽く考えていても、時間とともに取り返しのつかない状況へと進んでしまうリスクをはらんでいます。
高校の不登校は、学業の遅れだけでなく、進級そのものを危うくするのです。

良かれと思って逆効果に?不登校の高校生にしてはいけない親のNG対応

子どもが不登校になると、心配のあまり保護者がとる行動が、かえって本人の心理状態を悪化させてしまうことがあります。
良かれと思った対応や接し方が、実は子どもの気持ちを追い詰め、回復を妨げる要因になるケースは少なくありません。
つい強く言ってしまう背景と対処法は「不登校の子にイライラしてしまう原因とは?」で解説しています。

ここでは、不登校の高校生に対して避けたいNG対応を具体的に解説します。
適切な対策を考える前に、まずは本人をこれ以上傷つけない関わり方を理解することが重要です。

原因をしつこく問い詰める

子どもが不登校になった時、親として理由を知りたいのは当然の気持ちです。
しかし、本人もなぜ行けないのか分からず混乱している場合が多く、しつこく原因を問い詰める対応は大きなプレッシャーになります。
「何か言わなければ」と追い詰められ、嘘をついたり心を閉ざしたりする原因にもなりかねません。

まずは本人の「わからない」という気持ちを受け入れ、安心して話せるようになるまで待つ接し方が求められます。

無理やり学校に連れて行こうとする

朝、学校に行きたがらない子どもを無理やり玄関から引きずり出したり、車で学校の近くまで連れて行ったりする対応は絶対に避けるべきです。
登校を拒否するのは、学校が本人にとって心理的・身体的な脅威を感じる場所になっているからです。

力ずくで連れて行こうとすることは、その恐怖心を増幅させ、家さえも安心できない場所にしてしまいます。
本人の意思を無視した接し方は、親子関係の信頼を損なうだけです。

他の子どもと比較して劣等感を煽る

「〇〇ちゃんは毎日ちゃんと学校に行っているのに」「兄弟はそんなことなかった」など、他の子どもと比較する言葉は、本人の自己肯定感を著しく傷つけます。
不登校で悩んでいる本人は、すでに他人と自分を比べて劣等感を抱いていることがほとんどです。
親からの比較の言葉は、その心理にさらに追い打ちをかけ、メンタルを悪化させます。

どんな状況であっても、その子自身を無条件に受け入れる接し方が大切です。

「甘えている」と決めつけて叱責する

不登校を本人の「甘え」や「怠け」と決めつけ、厳しく叱責する対応は最も避けるべきです。
学校に行けないのは、行きたくても行けないほど心身のエネルギーが枯渇している状態であり、決して本人のわがままではありません。

その苦しい心理を理解せず、「甘えている」と非難することは、本人を深く傷つけ、孤立感を深めさせます。
まずは「学校に行けないほど辛いんだね」と、その気持ちに寄り添う接し方が必要です。

留年を回避するための3つの進路|原因と状況に合わせた選択肢

高校生の不登校において、留年というタイムリミットは大きな焦りを生みますが、今の学校に復帰することだけが唯一の解決策ではありません。
本人の状況や不登校の原因に合わせて、環境を変えたり学び方を変えたりするなど、多様な選択肢が存在します。
ここでは、留年を回避し、高卒資格取得やその先の進学を目指すための具体的な3つの進路を紹介します。

支援を受けながら、本人に合った対策を見つけることが大切です。

選択肢①:今の学校への復帰を目指す(保健室登校など)

在籍している学校への復帰を目指すことは、最も基本的な選択肢です。
ただし、いきなり教室に戻ることを目標にするのではなく、スモールステップで進めることが解決への鍵となります。
まずはスクールカウンセラーや担任の先生と連携し、保健室登校や相談室登校から始めるのが有効な対策です。

心身を休ませながら、少しずつ学校という環境に慣れていくことで、本人の負担を軽減できます。
学校側の理解と支援体制の確認が不可欠です。

選択肢②:環境を変える「通信制高校」への転校

毎日決まった時間に登校する全日制のスタイルが合わない場合、通信制高校への転校は非常に有効な選択肢です。
通信制は自宅でのレポート学習が基本で、スクーリングの日数も少ないため、自分のペースで学習を進められます。
人間関係のストレスも少なく、心身を休ませながら高卒資格を目指せるのが最大のメリットです。
学校選びのチェックポイントは「不登校からの進路|後悔しない通信制高校の選び方」で詳しく解説しています。

多様なコースがあり、個別の支援が手厚い学校も多いため、留年を回避する現実的な対策として注目されています。

選択肢③:「高卒認定試験」を活用して大学進学を目指す

学校という組織に所属すること自体が困難な場合、「高等学校卒業程度認定試験(高卒認定)」の活用が有効な選択肢となります。
これは、高校を卒業していなくても、同等以上の学力があることを認定する国の試験です。
合格すれば、大学や専門学校の受験資格が得られます。
勉強の遅れを取り戻す手順は「不登校の学力、勉強の遅れを取り戻す方法と無理ない進路計画」で解説しています。

現在の学校を中退する必要はありますが、年齢に関係なく自分のペースで学習し、進学の道を開くことができます。
学業の遅れを取り戻したい場合の有効な解決策の一つです。

高校生の不登校の原因に関するよくある質問

高校生の不登校に関して、保護者が抱きやすい疑問や不安は多岐にわたります。
ここでは、不登校の原因や留年のタイミング、子どもへの接し方など、特によく寄せられる質問とその回答をまとめました。

これらの情報を参考に、現状を冷静に把握し、次のステップを考えるための材料としてください。

高校生が不登校になる一番多い原因は何ですか?

文部科学省の統計によると、高校生の不登校で最も多い原因は「無気力・不安」です。
これは、特定の理由を一つに絞れないものの、学校へ行く気力が湧かない、将来への不安感から動けないといった心理状態を指します。
ただし、この背景には友人関係や学業不振、家庭環境など複数の要因が複雑に絡み合っている場合がほとんどです。

不登校の原因を子どもが話してくれない場合、どう接すればいいですか?

子どもが不登校の理由を話せないのは、本人も自分の気持ちを整理できていないことが多いからです。
原因を無理に問い詰めるのではなく、まずは「学校に行けないほど辛いんだね」と本人の気持ちに寄り添いましょう。
安心して休める家庭環境を整え、本人が話したくなった時にいつでも聞くという姿勢を示す対応が大切です。

高校生の不登校で留年が決まるのはいつ頃ですか?

留年が正式に決定する時期は、多くの学校で学年末(3月)に行われる成績会議です。
ただし、学期末の時点で単位取得に必要な出席日数を大幅に下回っている場合、その時点で留年がほぼ確実になることもあります。
留年を避けるためには、欠席がちになった早い段階で学校に相談し、単位認定の条件や救済措置の有無を確認することが重要です。

まとめ

高校生の不登校は、「無気力・不安」を筆頭に、友人関係、学業不振、進路への悩みなど多様な理由や要因が複雑に絡み合って発生します。
義務教育ではないため、欠席が続くと「留年」に直結するという現実的な問題があり、早期の対策が求められます。
しかし、焦って原因を問い詰めたり無理に登校させたりする対応は逆効果です。

まずは本人の心理状態を理解し、家庭を安心できる場所にすることが解決の第一歩となります。
そして、今の学校への復帰だけでなく、本人の特性に合わせた通信制高校への転校や高卒認定試験の活用など、多様な選択肢を視野に入れ、最適な道筋を探していくことが重要です。

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