『Crazy Raccoon』Ruri先生のフォートナイト特別授業を開催しました
9月25日、プロゲーミングチーム『Crazy Raccoon』のRuri先生をゲスト講師としてお招きして、ゲムトレ生徒へのフォートナイト特別授業を開催しました!
Ruri先生はこのような講師をするのは初めてとのことで、挨拶しながら入場してくる生徒たちを見て「緊張しますね!」と言いながらのスタートです。
Ruri先生について
2019年にNYで開催されたFortnite World Cup決勝に出場。全豪オープンサマースマッシュ2020にて日本人初のビクロイを達成しています。2019年からCrazy Raccoonに加入し、FNCSや主要大会で上位の実績を出し続けています。
Ruri Twitter https://twitter.com/Rur_mm
『Crazy Raccoon』について
2018年4月に結成したチームで、『ゲーマーをかっこよく魅せる』という テーマを掲げ、eスポーツの発展を目的として精力的に活動を行っています。 所属選手は全員日本トップレベルの実力を誇り、世界で戦っているメンバーも多く所属しています。
Crazy Raccoon Twitter https://twitter.com/crazyraccoon406
目次
Ruri先生の個別指導
さっそく選抜メンバーのゲムトレ生徒に個別指導がスタート!
他の生徒たちはその画面を見ながらRuri先生の言葉に耳を傾けます。
クリエイティブモードでマップを開き、まずは実力判定で1vs1の建築バトル。もちろん、ここはRuri先生が連続勝利です!
Ruri先生「みんな思った以上に建築もうまくて、油断したらやられそう!」
実力のレベルがわかったところで、個別指導に移ります。
事前に集めていたRuri先生への質問に対し、1人ずつ実践しながらていねいに解説していくRuri先生。
ボックスを使った対面勝負の時に使えるテクニックでは、有利になれる建築の方法から、相手の作ったボックスに囲まれた時に使う上級テクニックも。
「こちらだけ撃てるが角度を作る」の実例。
「終盤での立ち回りについて知りたい」という質問に対しては、建築資材を序盤から終盤にかけて木から鉄に移しながら管理していくこと、安地(ストーム外)の端にポジションをとって自分が注意する範囲を小さくすることなどが紹介されました。
小学生の生徒からは「負けるとイライラしたり怒ったり泣いたりしてしまう」とメンタル面についての質問も。
Ruri先生「怒ったり叫んだりする、その気持ちはすごくわかる。でも、僕が思っていることが一つあって、それをしても次につながらない。成長にならない。なんで負けたかを考えて、次に続けていく方がいいと思うし、調子の良い悪いはあるから気にしなくてもいいという心構えが大事かなと思います。難しいけどね! 僕もけっこうイライラすることはあるから気持ちはわかります」
生徒「プロゲーマーになるために一番必要なことはなんですか?」
Ruri先生「今、プロゲーマーやってすごく思うことなんだけど、一番大事なのはフォートナイトというゲームを本当に大好き!という気持ちかな。それが無いと、プロになれないしなっても続けられないし、思っているより厳しい世界。本当にフォートナイトが大好きでずっとやっちゃうくらいじゃないと難しいかなと思います。あと勉強とかやるべきことをしっかりやるのも大事。がんばってね、応援してます」
生徒「ありがとうございます!がんばります」
生徒「エイム練習はどんなことをしていますか?」
Ruri先生「エイム練習という形では僕や周りのプロのゲーマーもあんまりやってなくて、フォートナイトの公開マッチ、アリーナとかをたくさんやってるのが近道かな。ボックスされた時のやり方も経験積んで、こうされたらこうしたらいいというのが見えてくるから、公開マッチやってればついてくるので、たくさんプレイすることが大事かな」
生徒「最近始めたキーマウ(キーボード&マウス)操作に慣れるにはどうしたらいいか?」
Ruri先生「編集マップをたくさんしたりとか、フリービルドと言われているんだけど自由に建築しまくるとか、数こなしまくるのがいいと思うけど。近道はちゃんと一つ一つ意識することかな。僕はずっとキーマウも同じ設定でやってて、たくさん意識してやっていくことが大事なのかなと思います」
生徒「僕もさっきの子と同じでプロゲーマーになりたいんですけど、プロになるために必要なことを知りたいです」
Ruri先生「難しいと思うんだけど、特に実力と人間性が必要だと思っていて、ただうまいだけじゃなくて、かんたんに言うと『ちゃんとしてる人』になる。上手い人として色んな人に注目されるにはどうしたらいいか。どう大会で勝っていけば注目されるのかとか考えていく。
今は小学生だから公式大会とかは出れないと思うけど、伸びしろはすごくあるから少しずつうまくなって、大会に出られるようになったら大会で1位になって、それで人間性もちゃんとしていたら、自然とプロのチームから声をかけられたりとかあるから。僕は大会で勝つようになってワールドカップにも出るようになってCR(クレイジーラクーン)に声かけられたので。大会で勝つのは大事で、その上で人間性も大事です。プロゲーマーになりたい子がたくさんいてうれしいです。がんばってください」
生徒「ありがとうございます!」
Ruri先生は「言葉でうまく伝えられてるかわからないけど」「難しいことだと思うけど」と繰り返し言いながら、小さな生徒たちに誠実に向き合って話しをされていました。
Ruri先生を倒せ! ゲムトレ生徒たちとのバトルロイヤル
ここから希望者は全員参加のカスタムマッチを2戦。
小幡(ゲムトレ代表)「Ruriさんをぜひチームゲムトレで倒してほしいですね!」
Ruri先生「そうですね、ぜひ倒して欲しいです」
そして1戦目。
なんとマッチ開始してRuri先生が着地してすぐにやられてしまいました!
Ruri先生「最速でやられちゃいました!こんなことある?って感じですよね(笑)」
降りたところに2人の生徒がいて、まだ資材も武器も無いままにキルされてしまったそうです。その後はマッチを観戦しながら解説するRuri先生。
Ruri先生を倒したのはOくん、そのままビクロイ!(1位)
Ruri先生「僕のことを倒した人がビクロイとってくれてうれしいですね!」
小幡「このOくん、まだ9歳だそうです」
Ruri先生「僕の半分ですね!9歳とは思えないくらいうまかったです」
2戦目はRuriさんも普段のスキンと変えてマッチに入ります。
Ruri先生「初動死だけは避けていきたいですね(笑)」
序盤は順調に資材やアイテムを集めていくRuri先生。
Ruri先生「ゲームが強くなるって難しいですよね。本当に深いじゃないですか。スマブラもルールがぜんぜん違って、僕もやりましたがあんまり弱くて絶望しました(笑)」
小幡「野球とサッカーぐらい違いますね。僕はスマブラは大会に出たくらい格闘ゲームは強いんですが、FPSとか銃撃戦のゲームとかはまったく勝てないですね」
そんな話しをしながら車で走り回って強い武器を手に入れていくRuri先生。
1試合目に倒されたOくんにも、きっちりリベンジを果たしました。
しばし、無言だったRuri先生ですが…
「あー…やられました(笑)」
しかも、Ruri先生を倒したのは個別指導受けた生徒でした!競技では禁止されている強武器での攻撃だったそうです。
そして終盤になってビクロイを取ったのは、こちらも個別指導を受けた別の生徒でした。
Ruri先生が気づいて「さっきのあの子ですね!」に体勢を上下して「そうだよ!」と応答。
ハイグラウンド(上位)ポジションをしっかり取ってのビクロイです。
Ruri先生「すばらしい!GGです」(※グッドゲーム)
小幡「Ruriさん、13位でしたがどうですか?」
Ruri先生「悔しいですね。次回リベンジします(笑)」
小幡「どうですか?ゲムトレの生徒」
Ruri先生「僕が思ってたより何倍も強くて若くてびっくりしました」
Ruri先生に聞きたいこと
最後に申し込み時に集めた質問や、チャットに寄せられた中からRuri先生に聞いていきました。
小幡(ゲムトレ代表)「事前に募集してた質問の中でもプロゲーマーについてが多くて、個別指導の時にだいぶお話ししていただいてましたが、最初からプロゲーマーになりたかったのか。そうでもなく流れでそうなったのかはどうですか?」
Ruri先生「僕はそもそもプロになりたいとかもなかったですし、何かを目指してやってるわけでもなかったんですよね。ただただフォートナイトが好きで、たまたま大会とかに出る機会があって、出てたらたまたま声をかけられて、じゃあプロになりますという感じでした」
小幡「プロゲーマーという存在は知ってた?」
Ruri先生「知ってはいたけど、プロゲーマーになるならCRに誘われない限りなる気はなかったです。CR一択だったので」
小幡「なるほど。確かに認知度もすごいし、いいチームですよね。選手1人1人の力もあるんだけどチームとしてもすごく力があるな、チーム全体でブランドを引き上げていく力があるなと感じます。マネージャーの方とかリテイルローのおじさんとも話しをさせていただいて、すごく選手のことも好きでいいチームだなと思いました」
Ruri先生「ありがとうございます」
小幡「だいたい1日どれくらい練習してますか?」
Ruri先生「特に決めてはいなくて、やらない日もあればとことんやる日もあって、やる日は1日6時間~8時間くらいですね」
小幡「学生さんでしたっけ?」
Ruri先生「高校生ではあるんですが、通信制なので毎日学校があるわけではないので、問題無くやらさせていただいています」
小幡「みんなも小学生だとまだかもしれないけど、これから進路を考える時に、自分が何をやりたいのか考えて、どこの学校に行くか、何に時間を使うか決めていった方がいいんじゃないかな。親御さんはどう見てますか?」
Ruri先生「僕の親はワールドカップ(決勝出場を)決めた時に、ニューヨークに行く、500万円は絶対にもらえるって話しをした時に、『何言ってるんだ?』って感じだったんですけど」
小幡「あはは、そりゃあそうだよね!(笑)」
Ruri先生「実際にそうなって、お金も入ってきたりして、今は応援してくれてサポートしてくれてます。最初から否定はしなくて好きにやればいいという感じだったんですけど」
小幡「今日は親御さんもけっこう見てくれているんですが、フォートナイトの世界は本当に若くて世界大会クラスもみんな10代、14歳とか15歳とかで、大人になってからでは遅いし、その年齢でニューヨークに行くとかも厳しいし、親御さんがサポートしていっしょにがんばらないと結果を出すのは難しいので、子どもが本気でやりたいことは応援して欲しい。
今日の授業でゲムトレ生徒の実力感も見えてきたと思うし、僕もみんなめちゃ強いとうれしくなりました。今後どんどんゲムトレの生徒が大会にも出て優勝したりしたらうれしいし、ぜひがんばってほしいとあらためて思いました」
Ruri先生「そうですね!」
小幡「さっきプロゲーマーの人間性の話しも本当にそうだと思って、ただうまいだけじゃなくスポンサーさんが応援したくなるとか、YouTubeなどの配信でファンになってもらうのも人柄がありますよね。僕がゲムトレでトレーナーを採用する時も、ただうまい人じゃなくて、この人だったら教えるのに向いているな、いい人だなという人を選んでます。
一番やってほしくないのはゲームが上手いからって下手な子をバカにしたりするような子はプロになれない。ちゃんと練習して人にあこがれられるようなプロを目指してほしい。Ruriさん、今日は本当にありがとうございました!」
Ruri先生「ありがとうございました!」
生徒たち「ありがとうございましたー!!」
12月、3月にも開催します
Ruri先生の特別授業は今回が1回目。次回は12月12日、3回目は2022年3月6日の予定です。
ゲムトレに入会している子だけの限定企画です。詳しくはこちらをチェックしてください!
ゲムトレで特別授業を開催します!講師 Ruri / Crazy Raccoon | ゲムトレ
親御さんからの感想
今日はありがとうございました。
「楽しかった!」と、笑顔を見せてくれました。楽しいだけじゃなく、自分なりに感じる所があり、良い刺激になった様です。
今日はありがとうございました。
知らない人の中には緊張が凄くて普段は入れないのですが、今日はまたとない機会だから勇気を出してカスタムマッチに参加しました。Ruriさんと直接対決で当然負けはしましたが、対戦できたことが、嬉しくて自信にも繋がったようです。
いつもなら大会には出たがりませんが、ゲムトレの大会に挑戦してみたいと言い出しました。ありがとうございました。