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マイクラの危険性は?小学生に起きやすいトラブルと親ができる設定

「マイクラは子どもに人気だと聞くけれど、危険はないのだろうか」——マインクラフト自体は、暴力的な表現が少なく、小学生でも安心して遊べるゲームです。

危険があるとすれば、それはゲームの中身ではなく、外から入ってくるものです。具体的には、知らない人とつながるマルチプレイ、文字のやりとり、そして「無料で〇〇がもらえる」といった外部サイトの3つです。そしてこれらは、子ども用のアカウントであれば最初からオフになっています。

この記事では、小学生に起きやすいトラブルを4つに整理したうえで、遊んでいる機種の設定 → 話す相手の限定 → 家庭での約束という3段階の対策を、公式情報にもとづいて解説します。年齢の目安についてはマインクラフトは何歳から?で別に扱っています。

マイクラの危険は「ゲームの中身」ではなく3つの入口から入る

マインクラフトを一人で遊んでいる限り、危険はほとんどありません。ブロックを積み、探検し、モンスターから逃げる——それだけです。

問題になるのは、外の世界とつながる部分です。入口は3つあります。

入口何が起きうるか設定で止められるか
マルチプレイ(サーバー・レルム)知らない人と同じ世界で遊ぶことになる止められる
チャット・フレンド申請個人情報のやりとり、暴言相手を限定できる
外部サイトからのダウンロード偽サイトでのアカウント乗っ取り設定では止められない

3つ目だけは、設定では防げません。 ここは後半で詳しく扱います。なお、MODの導入もこの「外部サイト」と関わりますが、MODは危険なものではありません。 別に説明します。

小学生に起きやすい4つのトラブル

  1. 知らない人のサーバーで話しかけられる マインクラフトには誰でも参加できる公開サーバーがあり、同じ世界に大人も入っています。そこでのやりとりは家庭からは見えません
    2. フレンド申請から個人情報を聞かれる 「学校どこ?」「何年生?」といった質問が、ゲームの会話の延長で出てきます。子どもは悪意を疑いません
    3. 「無料でスキンがもらえる」サイトでアカウントを失う アカウント情報を入力させる偽サイトがあります。乗っ取られると、購入したゲームまで使えなくなることがあります
    4. マーケットプレイスでの課金 スキンやワールドを買う仕組みがあり、金額の感覚がつかないまま使ってしまうことがあります

このうち1と2は設定で防げます。3と4は、設定に加えて家庭での約束が必要です。

親ができる3つの対策

順番が大事です。難しい設定から入る必要はありません。 遊んでいる機種の設定 → 相手の限定 → 家庭での約束、の順に見ていきます。

① まず、遊んでいる機種の設定を見る

マインクラフトはNintendo Switch、PlayStation、PC、タブレットなど幅広い機種で遊べます。プレイ時間の制限のような基本的な部分は、機種側の設定でかけるのがいちばん確実です。

Minecraft公式は、Nintendo Switch、PlayStation 5、Minecraft for Chromebook(Google Play)それぞれのペアレンタルコントロールの案内を用意しています。お使いの機種のものを、まず一度開いてみてください。ここだけで済む家庭も多いはずです。

時間のルールをどう決めるかという話は、子どものゲーム時間、ルールの決め方で手順を解説しています。

② マルチプレイとチャットの「相手」を限定する

ここが本題です。ただし最初に、多くの保護者がつまずく点をお伝えします。

マインクラフトのオンライン部分は、遊ぶ機種にかかわらずMicrosoftアカウント(Xbox Live)で管理されています。 Switchで遊んでいても、マルチプレイやチャットの許可設定は、Nintendoの画面ではなくMicrosoft/Xboxのアカウント設定側にあります。「Xboxなんて持っていないのに」と戸惑うところですが、ここを見ないと設定できません。

そのうえで知っておいていただきたいのは、子ども用アカウントなら、危険につながる機能が最初からオフになっているということです。公式にはこうあります。

Minecraft公式「Minecraft のペアレンタル コントロール」より
子供用アカウントとは、米国と EU では 16 歳未満、韓国では 19 歳未満のすべてのユーザーのアカウントを指します。子供用アカウントに関連付けられた大人用アカウントがない場合は、大人が Microsoft アカウントを作成し、作成済みの子供用アカウントをそれに関連付ける必要があります。
設定を変更できるのは、大人用アカウントだけです。

公式の年齢基準は米国・EU・韓国のもので、日本についての明記はありません。 まずはお子さんのアカウントが子ども用アカウントとして扱われているかを確認するのが出発点です。そして設定を変えられるのは大人用アカウントだけなので、子ども側で勝手にオンにされる心配はありません。

設定は http://account.xbox.com/settings で行います。

タブ設定項目おすすめの初期設定
オンライン セーフティマルチプレイヤー ゲームへの参加を許可最初はオフ。慣れてから相談して開放
オンライン セーフティXbox Live のフレンド追加を許可最初はオフ
オンライン セーフティクラブの作成と参加を許可最初はオフ
プライバシー他の人からの音声、テキスト、招待でのコミュニケーションを許可「フレンド」を選ぶ

いちばん効くのはプライバシー側の「コミュニケーションを許可」です。 「全員」「フレンド」「ブロック」から選べるので、「フレンド」にしておけば、知らない人から話しかけられることがなくなります。 全部禁止にするより現実的で、友達とは遊べる状態を保てます。

なお公式の説明では、マルチプレイヤーゲームへの参加・クラブへの参加・レルムへのアクセスは、いずれも同じ「オンライン セーフティ」で管理するとされています。「レルム」は招待した人だけが入れる専用サーバーで、誰でも入れる公開サーバーとは別のものです。設定画面の項目名は変わることがあるので、実際の画面で確認してください。

③ MODは禁止しなくてよい。ただし2つだけ知っておく

3つ目は設定では扱えない領域ですが、MODと偽サイトは性質がまったく違います。 分けて考えてください。

MODは、マイクラの楽しみ方が一段深まる入口です。 用意されたゲームを遊ぶ段階から、中身に手を入れて自分の遊び方を作る段階へ進むということで、ファイルの構造やバージョンの考え方、英語の読み取りなど、触っているうちに身につくものがあります。マインクラフトが「学べるゲーム」と言われる理由のひとつがここです。

コマンドレッドストーン回路を自分で調べ始めた子は、いずれMODにも手を伸ばします。それは遊びが浅くなったのではなく、深くなったサインです。 ですからMODを禁止する必要はありません。知っておいていただきたいのは、次の2つだけです。

  1. ペアレンタルコントロールが効かなくなる これは公式が明記しています(後述)
  2. 配布元を自分で選ぶことになる MODの配布サイトと、偽サイトは見た目が似ていることがあります。アカウント情報の入力を求めてくるものは、MODではありません

1つ目について、公式にはこうあります。

Minecraft公式「Minecraft のペアレンタル コントロール」より
バージョン 1.16.4 よりも前の Minecraft または、MOD が適用されたゲーム バージョンではペアレンタル コントロール機能をご利用いただけません。

つまり、②の設定を丁寧にやっても、MODを適用したバージョンで遊ぶときには効いていません。「設定したから安心」で終わらせないための、知っておくべき事実です。

対策はシンプルです。入れるときは一緒に画面を見る。 それだけで、設定が無効になっていることにも気づけますし、配布元の判断も一緒にできます。禁止ではなく、「入れたいときは声をかけて」でよいと思います。

トラブルが起きたときは、ゲーム内から報告できる

万一、嫌な思いをしたときの対処法も用意されています。プレイヤー報告機能です。公式によると、これは Minecraft: Java Edition の 1.19.1 リリースで追加された機能です。

一時停止メニューから「プレイヤーを報告」を選ぶと、サーバー上のプレイヤー一覧が表示されます。各名前の横にある2つのボタンで、次のことができます。

  1. メッセージを非表示にする そのプレイヤーの発言が自分の画面に出なくなります
  2. 悪質なメッセージを報告する 前後の会話も一緒に送られ、Minecraftの担当者が確認します

この機能は、プライベートサーバーを含むあらゆる規模のマルチプレイヤーサーバーで使えます。 お子さんに「嫌なことを言われたら、我慢せずこのボタンを押していい」と伝えておくだけで、対処の選択肢が1つ増えます。

課金をどう考えるか

マーケットプレイスでは、スキンやワールドを購入できます。判断の軸として、ゲムトレでは金額の大小ではなく「その課金がゲーム内の強さに影響するか」を見ています。

マインクラフトの課金は、スキンやワールドなど見た目や遊ぶ場所を増やすものが基本で、課金した子が対戦で有利になるような仕組みは見当たりません。 この点はフォートナイトのスキンと同じで、対戦の公平性を壊しません。ですから「絶対に禁止」とする必要は薄く、上限額を決めて、買うときは相談するという運用で十分だと考えています。

一方、「無料で入手できる」と称する外部サイトは、これとは全く別の話です。アカウント情報を入力させるサイトは、例外なく避けてください。

禁止するだけでは足りない理由

ここまで設定の話をしてきましたが、設定でできるのは「入口を閉じること」までです。 いずれ子どもは友達とマルチプレイをしたくなり、チャットを使いたくなります。そのときに必要なのは、禁止ではなく、どう振る舞うかを知っていることです。

ゲムトレのトレーニングは、ビデオ電話でトレーナーと会話をしながら、最大3人までの少人数グループで行います。トレーナーは全国大会・世界大会の経験者クラスから採用率10%以下の審査を通った人だけですが、指導で最も重視しているのは、挨拶をすること、味方に暴言を吐かないこと、負けたときにどう振る舞うかです。

知らない人だらけの公開サーバーで練習するのではなく、大人が見ている場所で、人とのやりとりを先に覚える。 これが私たちの考え方です。マインクラフトを習い事として学ぶ場合の内容は、マインクラフトを「習い事」にでまとめています。

子どもの遊びと発達について、精神科医の尾林誉史氏はゲムトレの調査レポートに次のようなコメントを寄せています。

精神科医・産業医・公認心理師 尾林誉史氏(VISION PARTNERメンタルクリニック四谷 院長)のコメント
「一緒に作る・分かち合う」タイプの遊びは勝敗に左右されにくく、一体感や安心感が醸成されるでしょう。
利用時間や睡眠への影響には配慮が必要ですが、頭ごなしに制限したり注意したりするのではなく、子どもが何にワクワクしているのかを一緒に理解しようとする姿勢も大切です。

ゲムトレ代表の小幡和輝は、約10年間の不登校を経験しています。当時は毎日10時間以上、合計3万時間以上をゲームに費やしていました。その時期にゲームが果たしていたのは暇つぶしではなく、友達とつながるためのコミュニケーションツールという役割でした。危険だから遠ざける、という判断だけで終わらせていたら、その経験は生まれていません。

ロブロックスも遊んでいる場合は、ロブロックスの危険性でも同じ観点を整理しています。

マイクラの危険性についてよくある質問

マイクラは小学生に安全なゲームですか?

ゲームの中身については、暴力的な表現が少なく、小学生でも問題なく遊べます。注意が必要なのはマルチプレイやチャットで知らない人とつながる部分と、外部サイトの利用です。子ども用アカウントではこれらが既定でオフになっているため、まずアカウントの設定を確認することをおすすめします。

マルチプレイだけを止めることはできますか?

できます。http://account.xbox.com/settings の「オンライン セーフティ」で「マルチプレイヤー ゲームへの参加を許可」をオフにします。設定を変更できるのは大人用アカウントだけです。招待した人だけが入れる「レルム」は別項目なので、公開サーバーは禁止しつつ友達とだけ遊ぶ、という設定も可能です。

チャットで知らない人から話しかけられないようにできますか?

できます。同じ設定画面の「プライバシー」にある「他の人からの音声、テキスト、招待でのコミュニケーションを許可」で「フレンド」を選ぶと、フレンド以外からは話しかけられなくなります。「全員」「フレンド」「ブロック」から選べます。

MODを入れても設定は有効ですか?

無効になります。Minecraft公式は「バージョン 1.16.4 よりも前の Minecraft または、MOD が適用されたゲーム バージョンではペアレンタル コントロール機能をご利用いただけません」と明記しています。ただしMODは禁止すべきものではなく、ゲームの仕組みを学ぶ入口にもなります。導入するときは保護者が一緒に画面を見ることをおすすめします。

まとめ

マインクラフトの危険は、ゲームの中身ではなく、マルチプレイ・チャット・外部サイトという3つの入口から入ってきます。このうち前の2つは、子ども用アカウントの設定で止められます。しかも既定ではオフになっているので、まず確認すべきは「いまどうなっているか」です。

設定では扱えないのが3つ目です。ただしここは「防ぐ」だけの話ではありません。偽サイトは避けるべきものですが、MODは遊びが深くなったサインで、禁止する必要はありません。入れるときは一緒に画面を見る、それだけで十分です。

そして設定でできるのは入口を閉じることまでです。いずれ友達とつながりたくなったときに困らないよう、人とのやりとりを、大人が見ている場所で先に覚えておくことをおすすめします。

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ゲムトレ編集部(監修:小幡和輝)

ゲームのオンラインスクール『ゲムトレ』公式編集部です。不登校の専門家として活動する代表の小幡和輝(数百回の講演活動やオンラインフリースクール『クラスジャパン小中学園』の代表として、これまでに1500人以上の不登校生徒をサポート/株式会社明光みらい代表/内閣府地域活性化伝道師)監修のもと、全国大会出場経験者以上のプロのゲームトレーナーと共に情報を発信しています。 ゲームを通じて「脳を鍛える」「コミュニケーション能力を高める」独自の教育プログラムを提供し、不登校のお子さんの居場所作りや社会関与も支援しています。体験会は随時受付中です! 詳細はこちら→日本初、ゲームのオンラインスクール『ゲムトレ』 運用会社はこちら→株式会社ゲムトレ(東証グロース上場企業 株式会社カヤックのグループ会社です。)

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